MOBILITY

2021.12.03

これが新たな伝説の原点!「R32スカイラインGT-R」のグループAプロトをエンジン載せで再現!【モデルカーズ】

日産スカイラインGT-R グループAレーシングプロト◉フジミ1/24◉作例制作:吉田 優

今や日本が世界に誇るスポーツカー、いやスーパーカーである日産GT-R。

そのルーツである日産スカイラインGT-Rは、まさしくレースに勝つために生まれた存在であった。

3代目スカイライン、C10系の6気筒モデルであるGT(GC10)に、プロトタイプレーシングカーR380の心臓GR8型をデチューンしたS20型エンジンを搭載して生まれたのが、最初のGT-Rである。

S20型は、GT用のL20と同じ直6 2リッターながら、DOHC 24バルブという当時の国産車としては度外れた高度なメカニズムを採用したユニットで、スカイラインを国内ツーリングカーレース50連勝へと導いた(カウントの仕方によって50勝、49連勝など諸説あり)。

16年のブランクを経て’89年に復活したスカイラインGT-R(BNR32)は、当時盛んであったグループAレースの制覇を目指して送り出されたモデルである。

その背景には、先代R31型がグループAレースにおいて、外国車勢相手に苦杯を舐めたことがあると言われている。

このBNR32は、直6 2.6リッターのツインカムにツインターボを組み合わせたRB26DETTエンジンを搭載、FRベースの4WDシステムであるアテーサE-TSによって前後輪を駆動するという、当時の日産のテクノロジーを総動員して生まれたスーパーウェポンであった。

こうして生まれたGT-Rは見事グループAシーンを席巻することに成功、そのあまりの強さ故にGT-Rのワンメイクレース化を招き、Gr.A自体を終焉に向かわせたほどである。

【画像24枚】緻密に再現されたグループAプロト仕様を見よ!

そんなR32型GT-Rは、実車デビュー当時にタミヤ、アオシマ、フジミの3社から1/24スケールでプラモ化されたほか、フジミの1/12など、他のスケールでもキット化があった。

さらにここにきて(2020年末)、ハセガワからも新規でモデル化されたのは記憶に新しいが、ここでお見せしているのはフジミのキットをベースに制作された作品で、自動車模型専門誌「モデルカーズ」に掲載されたものである。

新たなGT-R伝説、その原点を再現徹底!

この作品は、実際のレース参戦に先立って公開されたグループA仕様プロトタイプを再現したもので、フジミからこの仕様そのものが発売されており、そのキットを使用して制作されている(この時点ではハセガワ製R32はまだ存在しなかった)。

ただし、キットのままではいまひとつ実車を再現しきれていない部分もいくつか見受けられるため、随所に作者ならではの細かな改修が施されており、素組みとは見違えるほどの完成度となった。

さらに大きなポイントは、フジミのキットでは搭載されていないRB26DETTエンジンの再現を盛り込んだことである。

同様の作業を行おうと考えれば、タミヤあるいはアオシマのエンジンを流用する、あるいはシャシーごと移植する、といった方法が考えられるが、作者はどちらの方法も選んでいない。

フジミから過去に、レジン製塗装済み完成品のRB26DETTが付属する仕様のR32がリリースされており、それを組み込んだのである。

そうした制作過程の写真もお目に掛けるので、じっくりとご覧頂きたい。


modelcars vol.261

RECOMMENDED


RELATED

RANKING